ドラマと映画と日常と byカッパ

テレビドラマや楽しい情報。メインブログ「東京・ミニシアター生活」の補助情報など。

〔AD〕

2019年12月放送中☆注目の連続ドラマ6作品

f:id:kappa7haruhi:20191208155937p:plain

ほとんどの連続ドラマが最終回、あるいはあと数回で最終回を迎えるタイミング。そんな中新しくスタートを切ったドラマもある。今回は12月現在放送中でぜひ注目してほしい6本を紹介する。

水『同期のサクラ』

水曜22時〜日テレ系

www.ntv.co.jp

特殊なクセの強いヒロインと、生死にまつわる過酷な設定が多い脚本家・遊川和彦作品。それゆえか、大ヒットしたり、大コケしたりと受け入れられ方の振り幅が広かったが、高畑充希とのタッグを組んで安定してきたように見える。一方、高畑充希は遊川作品の無茶な設定を飲み込んで消化し、悲惨な状況も感動に変えて見せ、女優としての力量を発揮する場を得た。ミュージカル出身の優れた歌唱力を封印されるテレビドラマでも、順調にフィールドを広げている。

ドラマは、意識不明のヒロイン・サクラを見舞いに来る、かつての職場仲間の回想として見せてきた。サクラの同期、橋本愛演じる月村百合が回想する回では、東日本大震災に遭遇(かつて朝ドラで橋下が演じた少女のへのオマージュと見受けられた)。そして最新回ではついにベッドの上のサクラが目を開けた。回想から現在に時間軸を移し、どのような着地点に向かっていくのか。楽しみだ。

 

水・深夜『死役所』

水曜24:12〜テレビ東京系

www.tv-tokyo.co.jp

原作の面白さそのままに、人の死にをテーマに、しかも理不尽でヘビィな設定が多いドラマ。ときに感動的、あるいは非常にドライであり、その振り幅も見応えに通じる。魅力あるキャストぞろいなのも満足度が高い要素の1つ。

でんでん演じる「イシ間」メインの第7話は、特にクオリティが高かった。最新回では吹越満も顔を見せ、第7話でのでんでんの鬼気迫る表情と相まって映画『冷たい熱帯魚』を思い出させた。最終回まで目が離せない。

 
土曜 『悪魔の弁護人 御子柴礼司 ~贖罪の奏鳴曲(ソナタ)~』

土曜23:40〜東海テレビ/フジテレビ系
(第2回放送は通常より30分遅い24:10〜の放送)

www.tokai-tv.com

原作小説や過去浅野ゆう子が演じた同作品のエグさがだいぶマイルドになっていた『リカ』終了。そして翌週12月7日から始まった「大人の土ドラ」枠の新ドラマ。

デビュー当時は昭和感ある二枚目だった要潤も、逆の意味で垢抜けて生き残り、この令和元年の終わりに主演を務める。

初回から「法律は絶対なのか? 救われないことがどんなに過酷なのか。裁かれないことがどんなに苛烈なのか」という名台詞が登場した。

無職から偶然、弁護士事務所に雇い入れられる女性がヒロインだが、このストライクゾーンが広い役に、キャスティングされたのは、なんとあのベッキー。容疑者役ゲストの奥菜恵も久しぶりのドラマ出演。なかなかのキャスティングラインナップ。奥菜は顔も大人になったが、声や口調が、すっかりアラフォーで落ち着いている。

津田寛治がライバル検事役で、きっちり狂気を押し隠した感じがむしろ緊張感を読んでいるようにも見える。

  

日曜『グランメゾン東京』

日曜21時〜TBS系

www.tbs.co.jp

「キムタクと恋愛するなら鈴木京香よりやっぱりマツタカ」という声も聞こえていたらしいが、むしろそろそろ恋愛度低めの方が見やすい気がする木村拓哉。王子様から優しげな中年男役に移行したミッチー(及川光博)、ドラマ視聴率をもっている俳優・沢村一輝、サラブレットの若手・寛 一 郎などの脇のキャストも豊富。

何より三つ星狙いの料理映像が、美しく、味もよさそうなので、つい見てしまう。頑固なマタギに気に入られて食材を入手するとか、客が来ず余ってしまった食材を使ってカレーフェスに出店など、(現実的かはわからないが)エピソード的にも工夫があって楽しめる。

 

 

日曜『大河ドラマ『いだてん ~東京オリムピック噺(ばなし)~』

www.nhk.or.jp

日曜20時〜NHK総合
大正から昭和の、スポーツ、政治、女性の生き方、庶民の生活など、さまざまな歴史を見せてくれる大河ドラマ『いだてん』。宮藤官九郎脚本で、大河ドラマ馬がら形式的ではない、生身の人間ドラマを見せてくれる。エピソードとしては報われた喜びよりも、つらい心情を突きつけられることが多く、涙を誘うエピソードも多いが、明るいキャラクターが多いのもいい。

主人公は前半が中村勘九郎演じる金栗四三、後半は阿部サダヲ演じる「まーちゃん」こと田畑政治。一方でヒロインは前半では池部スヤ演じる綾瀬はるかの存在感が圧倒的であったが、その後は女子選手が次々とヒロイン的立場を交代していった印象だ。選手になることなく、震災で命を落とした杉咲花演じるシマも忘れられない。

最後までどんな盛り上がりを見せてくれるのか、熱い想いで見守りたい。

 


月〜土:朝ドラ(連続テレビ小説)『スカーレット』

www.nhk.or.jp

月〜土午前8時〜NHK総合
新人オーディションでなく、著名女優がオファーを受けたパターンの今回、主演は戸田恵梨香。過酷な環境をたくましく生き抜き、やがて陶芸に目覚める、信楽の女流陶芸家がヒロイン。

当初は不安があった。例えば、給食費が払えずろくに食べられないという状況を打破した子どものヒロインに、富田靖子演じる母が「よかったわねえ」とのんびり声をかける加減には「こりゃ虐待だろう」「このドラマ大丈夫?」という反応もあったりしたようだが、会話に関西ノリを取り込みつつ少しずつ盛り返していった。脚本も演出も意外性があって面白い。同シリーズで大ヒットした『あまちゃん』(主演:能年玲奈/2013年)のようにコミカルな演出が視聴者に響いているのではないだろうか。

父が使い倒して臭くなった手ぬぐいがショック療法的な効果となり、ヒロインを奮起させるエピソードもあった。多額の借金があると知ったヒロインが「いくらか教えて?」と母に詰め寄ると、次のカットインでは「多すぎる〜」とヒロインが母とともに爆笑しているなど、演出にひねりがあって楽しめる。

 

 ↑公式アカウントのツイート動画もこんな感じ。

-----------------------

今回は以上…そろそろ年明けの新ドラマもリサーチはじめたい。

 

 

 

(U-NEXT最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。)