初のママヒロイン・安藤サクラの起用、ナレーション担当は中学生の女優・芦田愛菜。さらに子役時代をすっ飛ばし「ヒロインの初恋は叶わない」というジンクス(?)も蹴散らし早くも新婚時代に突入。異例続きで始まった2018年後期朝ドラ『まんぷく』。視聴率も評判も良く、好調の様子だ。
なぜ萬平の拷問・留置にあんなに時間を割いたのか?
そんな中で、長谷川博己演じる萬平(まんぺい)さんが憲兵に拷問されるシーンに、不満を唱えてた視聴者が割といたらしい。確かに何も知らぬままに見ていると「まだ留置所から出してもらえないのか」「何日も引っ張るなあ」という感じではあった。しかし、この出来事が、萬平さんのモデルとなっている人物の体験に基づいている事実だとがわかると「ここはサラッと描くわけにはいかなかったんだろうな」と納得できる。 『まんぷく』には原作はなくオリジナル脚本だが、モデルは日清食品の創業者夫妻だ。
脚本は、福田靖(やすし)。過去作品は『HERO』『海猿』シリーズや『ガリレオ』シリーズ、大河『龍馬伝』など。男性が主人公のヒット作が多い気がする。執筆の際は、口述してアシスタントがタイピングするという変わったしタイルをとる脚本家らしい。
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安藤百福氏はチキンラーメン、カップヌードルといった「お湯をいれるだけ」のラーメンの開発者として著名な人物。戦時中、軍需工場の経営に関わり、国から支給された資材の横流しに気づいて憲兵隊に知らせたところ、自身が関わったと疑われ、朝ドラ同様、ひどい拷問にあったという。これが原因で、のちのち内臓に疾患を抱え、後遺症も残るほどだった。成功者ではあるが、ひとかたならぬ、苦労の多い人生だったようだ。
当初違和感を感じた視聴者は多くなかったのか、 安藤&長谷川の朝ドラ出演
さて『まんぷく』始まった当初は、安藤サクラと長谷川博己の登場を見ていると、つい園子温監督映画での役柄など、ダークサイドの表情を思い出してしまい、ドキドキしてしまったのだが……。
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▼長谷川博己が振り切った演技で園子温に絶賛された映画『ラブ&ピース』
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しかしながら、 2人とも毎朝見ているとなんとなく「朝の顔」として馴染んできた気がする。あれから、安藤サクラと長谷川博己、さまざまな役柄を演じてきたんだな。二の線も三の線も。ついに朝ドラに主演するとは、と感慨深さを感じる。好感度はぐんぐん上昇しているようだが、個性派ではあり続けて欲しいと願う。
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▼安藤サクラ、ブレイクのきっかけになったと言われているドラマ『ゆとりですがなにか』
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世界でも絶賛された是枝裕和監督の映画『万引き家族』での舞台挨拶等では、すっかりキレイなお姉さんになっていた安藤サクラ。満を持して ”国民的ヒロイン”に……。
日清食品創業者の安藤百福(ももふく)氏とその妻の人生を調べてみると『まんぷく』は、これから山あり谷あり、さまざまなユニークなエピソードが登場しそうだ。観ると決めたら付き合いが濃くなるのが朝ドラ。ぜひとも来年春まで、毎日の楽しみになってもらいたい。
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(本ページの情報は2018年10月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。)